胆嚢摘出後のおなかの不調について

  • 2021年6月6日
  • 2024年8月22日
  • 健康

この記事では、胆嚢摘出手術後の体調について体験を元にご紹介いたします。胆嚢摘出手術をしてから下痢や原因不明の体調不良が続くようになりました。年齢的なものや仕事のストレス、お酒の飲みすぎなどの影響かと思っていましたが、腸内環境を整える事で少し改善出来ました。胆嚢摘出後の体調不良や下痢に悩んでいる人は参考にしてみてください。

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胆嚢摘出後の下痢

研究室

胆嚢摘出手術を受けてから、半年ぐらいは体調の様子を見ながら生活していました。少し慣れてくると仕事で多少無理をしたり、暴飲暴食気味になってしまう事も増えます。

その内、徐々に下痢気味な日も増え、おなかの調子が悪い日が続く様になりました。はじめは胆嚢摘出の影響があるのかと、インターネットなどで色々調べたりもしましたが、ストレスやアルコールの飲みすぎのせいかなあと、あまり気にしないようにしていました。もともとお酒が好きなので、胆嚢摘出以前も飲みすぎて、おなかがゆるくなる事も多かったです。

手術後のブログをあらためて確認してみると、退院して自宅療養している時は下痢をしませんでした。消化に良いものを食べ、アルコールも飲まなかったのが良かったかもしれません。

手術から一ケ月経過して、仕事に復帰して日常生活に戻ると、トイレに行く回数が増えるようになりました。食後の1時間後ぐらいに急にグルグルとお腹が痛くなり、トイレに駆け込む事も多かったです。三ヶ月経過して傷跡や血液検査は問題なく通院は終了しましたが、お腹の調子は不安定でした。

胆嚢を摘出すると、胆汁の調整がうまくいかず、下痢をする事があるそうです。はじめのうちは、胆嚢摘出後症候群や、胆汁性下痢について気になって調べていましたが、食生活やストレスのせいだろうと考えるようになり、あまり気にしなくなりました。

朝に下痢気味で、昼食後にしばらくしてから下痢になる事が多かったです。通勤時や仕事中にお腹が痛くなると大変なので、朝はトイレの時間をゆっくり確保し、通勤経路で行きやすいトイレの場所を数ヶ所確認しました。昼はおにぎりだけにして軽く済ませ、調子が悪くなりそうなら早めにトイレに行くようにしました。次第にそのような生活スタイルが定着して、下痢をしようがお腹が張ろうが気にならなくなりました。

もちろん、健康診断の時は少し気になって、普通より多めの検査項目にしたりしました。脂肪肝の疑いもありましたが、再検査や血液検査では大丈夫そうだったので、少しお酒を控えめにしてみようと思った程度で、あとは普通に生活を送りました。

胆嚢摘出手術から大体2年ほど経った頃でしょうか、ちょうどコロナ禍が始まったあたりから体調不良の日が多くなりました。身体がダルい日が多く、コロナにかかってしまったのか、男性の更年期になってしまったのかと心配になりました。いわゆる自律神経失調症のような症状が多かったです。

慢性上咽頭炎と鼻うがい

新鮮な野菜

おなかの不調について、はじめのうちは気にしていなかったので、体調不良の改善で最初に注目したのは慢性上咽頭炎でした。もともと花粉症やアレルギー鼻炎の様な症状がありました。花粉症の時期に普段より強い花粉症の症状がでたので、普段は使わない点鼻薬を使ってみました。

くしゃみと鼻水に効き目があったのはもちろんですが、それまで感じていた体調不良の症状が軽くなるのを感じました。鼻と喉の調子が良くなって、体調不良だけでなく気分も良くなったので、インターネットで調べてみると慢性上咽頭炎の症状が自分にとても当てはまる事に気づきました。

鼻の奥にある上咽頭に炎症があると、全身に影響を及ぼす事があるそうです。しかし、あくまで一部の耳鼻咽喉科で診断と治療が行われているだけで、一般的な診断ではない様です。実際に耳鼻咽喉科で見てもらい相談しました。慢性上咽頭炎について相談も多いそうですが、少しその考えには否定的な様でした。

とはいえ、慢性上咽頭炎という事を知って、良かったと思っています。新しくはじめた事が2つあり、どちらも体調不良改善に効果があると思って続けています。

まず一つ目は鼻うがいです。市販の鼻うがいのキットを使って朝と夜に毎日行っています。今まで鼻の奥に鼻水がはりついたり、喉の奥に鼻水が流れるような違和感がありました。ずっと鼻水を飲んでいる感覚があったり、吐き気につながる事もあり、特に朝などは苦しい時もあります。副鼻腔炎の治療を受けた事もありますが、あまり効果はありませんでした。

鼻うがいを初めてから、鼻と喉の調子はよく、驚くほど声の出もいいです。後鼻漏のせいか、喉の奥から胃のあたりの不快感もありましたが、それも無くなりました。

鼻うがい以外にもう一つ始めた事があります。それは口呼吸から鼻呼吸にした事です。これまでは、鼻の通りも悪かったので、口呼吸が多かったです。口を開けて寝る事も多く、朝に喉が痛いことも多かったです。日中は気付いたら鼻呼吸を意識して、寝る際は口にテープを貼って口が開かない様にして寝ています。テープは慣れると気になりませんし、寝起きの喉の調子が大分変わるので続けています。

鼻うがいと鼻呼吸で、上咽頭の調子が良くなったのかどうかは分かりませんが、鼻と喉の調子以外にも変化がありました。肩こりや肌荒れ、全身のダルさなど、これまで不調を感じていた事が少し良くなった様に思えました。

一番はっきりと効果が表れたのは、数年前に出来た嚢胞性リンパ管腫が無くなった事です。左の鎖骨の上にポコッと柔らかいシコリが数年前に出来て、大学病院などで精密検査をした結果、嚢胞性リンパ管腫の疑いと診断されました。リンパ管の一部が袋状になり、リンパ液が貯まってしまうのですが、特に問題なく手術もせずに診察は終わりました。数年間、首筋にあったシコリですが、気づいたら消失していてビックリしました。

慢性上咽頭炎とのつながりはわかりませんが、鼻うがいと鼻呼吸は万人に良さそうなので一度調べてみることをおすすめします。

腸内フローラを整える

薬

鼻うがいと鼻呼吸が習慣化して、体調改善につながってはいましたが、それでもからだの不調を感じる事はありました。そんな中、たまたま腸内フローラについてのニュース記事を読み、気になったので関連の本も読んでみました。

胆嚢摘出後のおなかの不調については、最初にご紹介した通りあまり気にならなくなっていましたが、腸内フローラの本を読んでから、おなかの調子が悪いのは普通ではなく、不健康な状態である事に、あらためて気づきました。

もともとヤクルトは毎日飲んでいましたが、整腸剤は一度も試したことがありませんでした。なんとなく下痢止めは腸に悪いという印象があり、下痢止めと整腸剤の区別も良く分かっていませんでした。

一度、整腸剤を試してみようかなあと思い、市販薬の強ミヤリサンとエビオス錠を買って飲んでみました。あまり期待せず飲んでみたものの、翌朝は下痢にならず、お腹の張りも無く、身体がとても軽い事に驚きました。おなかの調子が良くなると、体調も良くなり、気分も良く、健康とはこういうものか!と少し感動してしまいました。よくストレスで下痢をすると言いますが、脳と腸は相関関係にあるようで、腸の調子が悪いと脳の調子も悪く気分も落ち込みやすくなるそうですね。

これまでは胆汁の影響か、水分が多く黄色い下痢が多く、体調が悪い時は消化不良の様な事もありました。振り返ってみると栄養の吸収もうまくいかず、栄養不足な事も多かったかもしれません。ずっとおにぎりで我慢していたお昼ご飯も、食べたいものが食べられる様になりましたし、栄養状態もいいように感じています。

胆嚢摘出手術前に比べると、トイレに行く回数はまだ少し多いものの、腸内フローラを整える事によって下痢はほとんど無くなりました。慢性上咽頭炎を改善しようと、鼻うがいを続けた頃、下痢も良くなった事がありました。その逆もあるのか、下痢が無くなると、喉と鼻の調子が、さらに良くなった感じがありました。第二の脳と呼ばれる腸は、免疫や自律神経と関わりの深い上咽頭と関係が深いのかもしれません。

参考にしてみてください

今後の経過や整腸剤について

いろんな薬

これまでの経験から、慢性上咽頭炎や腸内フローラの改善と体調不良の改善についてご紹介してきました。専門家ではないので、あくまで参考として読んでいただきたいのですが、自分自身、これまでの不調が改善されてとても救われたので、鼻うがいと腸内フローラの改善はとてもおすすめです。

腸内フローラの改善は、まだまだ始めたばかりなので、今後こちらの記事にまた追記していきたいと思います。

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