胆嚢ポリープが健康診断の腹部エコーで見つかり再検査

健康診断で胆嚢ポリープが見つかり、人生初の入院と、全身麻酔で開腹手術を経験しました。自分自身の覚書とともに、これから手術を行う方へ少しでも参考になればと思い、体験記を書くことにしました。実体験(日記)をもとに記事にしていきますが、状況により異なる場合もあるかと思います。

一事例としてお読みいただければ幸いです。

健康診断で見つかった胆嚢ポリープ

40歳になろうとする年の6月29日、健康診断で初めて腹部のエコーをやりました。腹部エコーは肝臓・膵臓・腎臓・胆嚢などに腫瘍がないか調べる検査です。これまでの健康診断では腹部エコーはありませんでしたが、40歳過ぎたら受けることになっていました。

検査はベッドにあおむけに寝て技師さんがお腹に機械をあててグリグリします。さらっと終わるかなーと思っていたら徐々に技師さんの挙動がおかしくなり、やたら念入りにグリグリと・・・。

最終的に四つん這いにさせられたり・・・。

これは何かあるかなあと心配していたら、

胆嚢ポリープの疑いあり!すぐ受診せよ!

という結果がきちゃいました。

胆嚢:胆嚢腫瘤あり

※腫瘤・・・ポリープのこと

ちなみに、他にも下記二つを指摘されていましたが、経過観察で問題ないとのこと。

肝臓:肝血管腫疑い
腎臓:左腎嚢胞

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造影剤CTで再検査

健康診断の結果を受けて、再検査に行ったところ『造影剤CT』を行うことになりました。
造影剤を使ったCTは、以前も受けたことがあるので抵抗はなかったです。

結果はこちら

胆嚢に1.3cmほどの造影される腫瘤あり。辺縁は整だが比較的大きいため胆嚢癌の否定はできません。

癌!!って言葉に戸惑うものの、クリニックの先生曰く、「若いしポリープの形見る限り大丈夫そう」と言っていました。

ただし、ちょっとポリープが大きくて経過観察にするには不気味らしい・・・。
クリニックでは手術ができないので、『東京慈恵医科大学付属病院(本院)』を紹介してもらいました。

病院での診察

健康診断から一か月ほど経った8月8日、病院で診察を受けました。健康診断で撮ったCT画像は参考程度で、診断するには自院のデータが必要との事で再度各種検査をすることになりました。初診当日は尿検査、血液検査、造影剤CT、8月22日はMRI、9月5日に診断結果を聞く流れでした。

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良性と悪性

胆嚢ポリープは全人口の5%ぐらいの人がもっているらしく、ほとんどは手術の必要がない良性のポリープです。良性とわかれば手術の必要はありませんが、胆嚢ポリープの場合良性と悪性の判断が難しい場合がけっこうあるようです。

ポリープの大きさや、増大傾向にあるかどうか、広基性かどうか、血流があるかどうかで悪性の可能性が変わっていきます。10mm以上の胆嚢ポリープは胆嚢摘出が推奨されるというガイドラインがあるそうです。検査の結果10mm以上あり、少し血流もあったため、癌を否定できないと言われました。

ただ血液検査は問題なく、ポリープの形状が有茎性に見えるなど、悪性の条件には当てはまらない部分もありました。かなり迷う状況ではありましたが「やはりポリープが大きいので、胆嚢摘出しましょう」という結論に至りました。悪性は高齢者に多く、40歳では稀だそうです。(40歳でもなくはない)

もし大きさが10mm以下であれば経過観察になったと思いますが、大きさが一番の問題でした。今回見つかったポリープは卵型22mm×11mmでした。40歳になるので初めて受けた腹部エコーだったので、このポリープがどういう経過をたどってこの大きさになったのかがわかりません。

徐々に大きくなったか急激に大きくなったのかも判断材料になってきます。可能性が10%であっても30%であってもポリープが大きくて癌の可能性が否定できないとなると摘出手術を推奨されるかもしれません。

良性のポリープはコレステロールポリープ、過形成ポリープ、腺腫などいくつか種類があります。中には良性であっても悪性に変化するものもあるようです。

今回は大きさが10mm以上あり、造影剤CTの結果少し血流もあり、広基性ではなく茎があるようにみえるので有茎性の様ではあり、胆嚢壁に少し厚みがあるようにもみえるという事からまず胆嚢摘出を推奨されました。

経過観察も手段としてはありますが、万が一胆嚢癌だった場合は進行も早く治療が難しい癌なので選択しませんでした。

開腹手術と腹腔鏡下手術

胆嚢摘出の手術には大きく分けて2種類の術式があります。

◆腹腔鏡下胆嚢摘出術

  • 入院期間4~5日
  • 退院後1~7日で仕事復帰可能
  • 痛みは弱い

◆開腹胆嚢摘出術

  • 入院期間7~14日
  • 退院後14~30日で仕事復帰可能
  • 痛みは強い

手術を決めた9月5日に説明を受けましたが、なにぶん即答できる内容でもないので、少し考える時間をいただきました。

痛いのは嫌だし仕事も休めないから腹腔鏡だな・・・というのが本音。健康診断を受けたクリニックの先生も、胆嚢ポリープの一般的な術式である腹腔鏡下の手術を説明してくれました。

しかし、腹腔鏡にもリスクはあります。術後の病理検査の結果、万が一胆嚢癌であった場合、再度開腹手術となるケースが多いようです。(開腹手術でも、再度手術が必要な場合はあり)

また胆汁が漏れて癌が広がる可能性や術中に開腹手術に切り替わる可能性もあります。基本的に、胆嚢癌が疑われる場合は開腹手術、良性ポリープや胆石であれば腹腔鏡下手術が一般的だそうです。

胆嚢癌ではないだろうな・・・という気持ちと、万が一の時は・・・という気持ちで悩みました。主治医からは大丈夫そうだから腹腔鏡にしよう、という判断を期待していましたが、画像診断ではもうなんとも言えなくて、あとは石を叩いて渡るかどうか生き様次第という感じでした。

ちょっと意外だったのが、家族も職場の人も、相談した人はことごとく開腹手術を勧めてきた事です。とにかく安全策をとりなさいという事で、痛いの無視・・・。開腹手術もリスクはあるものの、実際に目でみて手で触れて手術ができるという安全性を重視しての意見でした。

休みもしっかり1か月とれた事もあり、かなり悩みましたが開腹手術に決断をしました。決断したとはいえ、先生に伝える直前までずっと迷いは抜けませんでした。

手術の決断

少しでも参考になればと思ってこの記事を作成してはいますが、決して開腹手術を推奨したいわけではありません。主治医と相談する参考にしてほしいです。開腹手術か腹腔鏡手術か迷っている時に、ありとあらゆるサイトを見ながら参考にしました。個人ブログもあれば、学会の資料のようなものもネット上には散乱していました。

手術については担当の先生に何でも聞くことが一番重要だと思います。その上で、自分で決定することになります。私の場合ですが、結果から言うと開腹手術で正解でした。手術後の病理検査の結果、ポリープは炎症性ポリープで将来的に悪性になる可能性もない良性のポリープでした。

なぜ開腹手術で正解かというと、胆嚢が取り出しにくい位置にあったからです。肝臓に隠れた背中側にあって、周辺の動脈もかなり入り組んでいたようで腹腔鏡手術だと難しかったようです。もしかしたら開腹手術に切り替わっていたかもしれませんね。

開腹手術か腹腔鏡手術かの判断はとても難しく悩ましいものです。少しでも参考にしていただければと思い、エコーの画像も追加しておきます。

炎症性ポリープ

 

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