手術当日、ついに腹を据えて腹を切る!
手術日の朝
6:00 起床
何度も起きて眠いです。6時前には目が覚めていました。
前日の夜はテレビも本も携帯も手につかないので、何も考えないようにして9時には寝ました。
結構寝たかなーと思って時計を見るとまだ深夜0時だったり。
何度も起きたものの、この後はいくらでも寝れると、気持ちを落ち着かせました。
経口補水液は6時で終了なので、ちょうど6時に全部飲み干して、顔を洗って髭を剃ってゆっくり看護婦さんの迎えを待ちました。
あまり不安もなく、若干心が無になっていたかも。
7:30 身支度完了
昨日渡されていた紙パンツをはいて、手術着に着替え、弾ストッキングをはいて待機。
家族が来ましたが、なんだか顔見るとソワソワするのでひとまず病室ではなくてロビーで待っていてもらいました。
7:55 看護師さんが迎えに来ました。
8:00 手術室に移動。
わかってはいたものの、テレビでよく見るベッドに寝たまま移動とかではなく、徒歩でふつうにエレベーターでに乗って移動しました。
ロビーに家族がいて挨拶しましたが、少しうわの空だったかもしれません。
手術室には普段使うエレベーターではなく、専用エレベーターを使いました。
エレベーターを待つあたりで、ようやく完璧に腹が決まって、もう怖くありませんでした。
8:05 手術フロア到着
大きな病院なのでとても広かったです。
まず待合室のようなところで担当の看護師さんや先生を待ちます。なんか、バスのターミナルみたいな雰囲気がありました。
少し待ちましたが、同じ手術着の患者さんが続々ときて、おじさんもれば、おばあちゃんもいれば、若い女性もいれば、赤ちゃんもいればで、ほんと漠然とすごいなーと思いました。
おばあちゃんとかみてたら若いんだし頑張らんと!と勇気をだしながら待っていた気がします。
入院の準備をしていた時、とりあえず一番好きな本を持っていこうと、サン=テグジュペリの「人間の土地」をカバンに入れました。
病室のベッドで15ページぐらい流し読みをしただけですが、こんな一説がありました。
雷雨や、濃霧や、雪などが、ときどききみに難儀をさせるかもしれないが、
そんなとききみは、自分以前にこれに出会った人たちのことを思い出すのだ、
そして自分に言ってきかせるのだ、他人がやりとげたことは、自分にも必ずできるはずだと
やっぱりこの本はいいなーと思いました。他人ができたんだから自分もできるよ、と思って手術に挑みました。
8:15頃 手術室に向かう。
待合室から手術室は結構距離があって、小さな空港のような、映画館のような感じでした。
手術室の前で本人確認を行い入室して、ここからはほんとあっという間でした。
手術室の記憶
手術台はほんと狭くて横幅がギリギリでした。
横になるとどんどん管がつけられて点滴の針を入れつつ心電図の線がつけられたりしていき、4、5人のスタッフが手分けして無言でどんどん作業していきました。
手術着もスポッと脱いで全裸になりました。
麻酔科の先生から説明があった、硬膜外麻酔の針を背中刺しました。
横に寝て、背中を丸めて針をズブッと刺しました。1発目に失敗して結構痛かったです。
なんか神経に直接ふれてジーンとしみるような痛みだったような・・・。
担当がベテラン?に変わって次はスムーズに入りました。
このあたりのタイミングはわけわからなくて変な気合が入っていて耐えられる痛みでした。
痛くてもいいからちゃんとやってーって気持ちのほうが強かったかもしれません。
そのあと仰向けに戻り、酸素マスクをつけられました。
深呼吸してくださーいと言われてしていたら、なんか急にすごい酔っ払ってぐるぐる目が回る感じがしてきて・・・
寝たらしい。
手術後の記憶
気づいたら回復室のベッドの上でした。
なんと、担当の先生が来る前に全身麻酔で眠ったので「おねがいします!」の挨拶もできなかった・・・。
手術は12時ぐらいに終わったようです。
家族の話では終わったので説明がありますと言われて面談室に行って先生から説明を受けたそうです。
面談室はテレビドラマに出てくるような刑務所の面会室みたいなガラスで隔たれたところで、先生から胆嚢をみせてもらって確認し手術の説明を受けたといっていました。
その間、自分は回復室で麻酔が醒めるのを待っていたと思います。
目覚めてからの記憶は結構断片的です。
ざわざわした手術後に入る回復室にいました。
看護師さんに終わりましたよーと言われながら、なんとなく目が覚めていきます。
あれ、やっぱ結構痛いなーとぼんやり思っていたら、気づいたら病室のある10階のエレベーターを降りたっぽい!?
そしたら家族がいてなんか言ってて・・・
しっかりした意識は病室のベッドでした。
家族は麻酔が醒めて大丈夫だ!ってことで、良かったねー帰るよーと言ってて、自分もいーよーと頷いた記憶があります。
その後、結構痛いぞーまじかーと思いながら2時間ほどたって、痛みがおさまりました。
硬膜外麻酔の効き目がすごくて、じっとしている分には痛みはなかったです。
尿のカテーテルがちょっといたくてヒリヒリしていました。
酸素のコポコポという音がすごい記憶にあって、熱が38.5℃あったのですごく体が熱かったです。
局所的にいろんな箇所がすごい熱くなる時があって、夜中に股間がすごく熱くてヤバイヤバイと思いました。
尿のカテーテルの違和感がけっこうあったので、そのせいでしょうか。
やたらとヒリヒリしたので、もし数日間つける事になったら痛すぎて無理でした。
寝たのか、寝てないのか、あまり記憶がありません。
消灯で暗くなった記憶もなくてオレンジの灯りの中でずっとコポコポいってたような気がします。
手術の結果
手術が終わり、家族に説明があったそうです。
手術はうまくいき、胆嚢も無事取れました。
開腹してみたら、胆嚢が肝臓の裏の背中側にあったようで、腹腔鏡下の手術だったらなかか難しい状況だったそうです。
胆嚢をとったらポリープがコローンととれたらしくて、根をはってなさそうだから良性の可能性が高そうだと言っていたそうです。
ケースバイケースだとは思いますが、胆嚢の位置により腹腔鏡から開腹になる可能性や、胆汁漏れの可能性もあった状況なので、開腹手術にしてよかったなあと思います。
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